https://gt-prague01.hatenablog.com/

新米ブロガー響の何だこれは

日常生活の中で考え、思い、感じた「何だこれは」と思ってしまうようなことを書いていこうと思います。

Prague─私が心から尊敬するバンド─

好きな歌手は?好きなバンドは?


私は昔からそういう類いの質問が嫌いだった。
何故か?
それは、どの曲も同じに聴こえたからだ。

歌詞に関して言うと、
空がテーマなら「青い空」「白い雲」「輝く星」
恋愛がテーマなら「会いたい」「好き」「愛してる」
友情がテーマなら「みんな」「仲間」「絆」
どんな曲も大体こんな感じで、ありきたりな表現しかしない。特にラブソング。
メロディに関して言うと、大体どのアーティストも想定内のメロディ構築をしている気がして好きになれなかった。つまり、万人受けするメロディばかりで面白くないなあと感じたということだ。
声に関して言うと、実は結構いた気がする。「この人の声好き」と言える人が。

声だけなら。

 

さて、そういう訳で私は、好きな曲について聞かれればそこら辺で流れているポップスを適当に選んで「これが私の好きな曲だ」と言い、好きな歌手について聞かれたら「メロディが好きな訳で、好きなアーティストとかそんなのはいない」と適当なことを言って誤魔化していた。


だが、去年の夏、私は変わった。
胸を張って「好きだ」と言えるアーティストに漸く出会えたからだ。


それがPragueというバンドだった。
プラグではなくプラハと読む。
2006年に結成され、2013年に活動休止を発表した、日本のスリーピースロックバンドだ。
彼らを知ったきっかけは銀魂だった。
いやはや、まさか音楽面まで銀魂に影響されるとは。


初めて聴いたPragueの曲は、アニメ「銀魂」第1期最後のオープニング曲である“Light Infection”だった。

 


Light Infection

 

「何これ」

 

それまでアニメ「銀魂」のオープニング曲といえば大体明るい曲だった。
それに対してこの曲は明るい曲とは言い難く、そして万人受けする系の曲でもないな、と私は思った。少なくとも、アニソンらしくない、と。

今となっては、オープニングの映像、真の「侍」の精神、そして何よりPragueの目指していたものにメロディも歌詞もぴったりと合っていたと思う。まさに固定概念(正しくは固定“観念”)を払いのけた、良い意味で奇抜で素晴らしい曲だと思う。
だが、その曲が想像していた以上に奇抜だったからか、あの当時は全く受け入れられなかった。
万人受けするメロディと歌詞の塊に飽きていたと言うのに。

 

「絶対にredballoonDOESの方が良い!」

結局私は違うバンドの曲を聴くように。

 


なるはずだった。


おかしいな。
さっきまでredballoonの曲を聴いていたはずなのに。
おかしいな。
さっきまでDOESの曲を聴いていたはずなのに。
おかしいな。
Pragueの曲じゃないか。今聴いているのは。

 

ちょっと待てよ。誰だ?このプレイリストを作ったのは。そして何回目だ?このプレイリストをループしたのは。

 

いつの間にか、いや、初めてあの曲を聴いた時には既にPragueに心を掴まれていたのだろう、きっと。1週間も経たずして私はPragueに染められてしまった。

どこに惹かれたのか。
それを深く語るにはまだ早い気もする、というのも、まだ好きになって半年しか経っていないのだから。知らないことをあたかも知っているかのように語る訳にもいくまい。
とはいえ、それを言わずにこの記事を書き終えるのもどうかと思う。
というわけで、自分の思う「現時点で言える範囲内」で言おう。


自分の信念を貫いて突き進む“Stance”、聴いた瞬間に曲の世界観に吸い込まれる感じ、そして、秀逸した奇抜さ。


といったところだろうか。
そういうところにLight InfectionならぬDeep Infectionしたわけだ。
全く面白くない。

 


PragueそのものにDeep Infection(笑)した自分を昔の自分が見たら何と言うだろうか。多分、「変なの」としか言わないだろう。確信はないが。だが逆に、今の自分が昔の自分を見たら何と言うか、それは絶対、


「Pragueの曲を聴け。」

 

rooftop.cc

 

これは彼らがデビューしてすぐの頃のインタビュー記事である。
これを読んでいただければわかる通り、メロディも歌詞も演奏スタイルも、何もかも「普通ではない」ものを彼らは目指していたのだ。

「ありふれたものに、ありきたりなものに、流行りものになりたくない」
そういう思いを、
「真っ正面からケンカを売る感じ」
で伝えようとする
“Stance”
が、彼らの楽曲にこれ以上ないほどに表現されている。

そんな人たちに巡り会いたかった。
そんな人たちを求めていた。
音楽的な面でも、そうじゃない面でも。
だからこそ、「私の理想の人たちにやっと会えた」という喜びもあるし「もっと早くに出会っていたら」という後悔も私にはある。

 

「抗えよ」
そんな感じのことを歌った歌手はかなりいると思う。
だが、Pragueに出会った後、
「歌詞だけだな」
みたいなことを思うようになった。褒めるべきなのか、叱るべきなのか。

 

先程のインタビュー記事以外にも沢山の記事があるので、それらも含め、彼らに関する記事を読んで少しでも心を動かされたならば、是非彼らの曲を聴いてほしい。

 

「にわかのくせに、Pragueを語ってんじゃねーよ」
私に対してそう思う人は沢山いると思う。
その通りです、私はにわかです、と言うのも、先程述べた通り、まだ好きになってから半年しか経っていないのだから。
だからこそ、今後深めていこうと思う。
そして、いつ活動を再開するかわからないが、その時までには彼らの良さを沢山発見し、上手く伝えられるようになりたい。


またいつかPragueに関して書くかもしれません。
その時はまたよろしくお願いします。


何を?


さあ。


P.S.
“Light Infection”をリリースしてすぐの頃のインタビュー記事にこんな感じのことが書いてあった。

「この曲を聞いて、『何コレ??』と思ってほしい」


思っちまったじゃねえかよ!クソ!(笑)